◆ALSACEのお菓子を訪ねて・・・◆
今日はとても古くから伝わるアルザス地方の代表的なクリスマス菓子のご紹介です♪
Berewecke~べラヴェッカ~
小麦粉にその10倍量のドライフルーツをふんだんに加え、アニス、八角、シナモンなどの多種類のスパイス、そしてアーモンドなどを合わせて棒状にして焼いたもの。
キリスト誕生時の「おくるみ」をイメージした形だとか♪
カットすると断面はこんな感じ。
素材感を大切にしている、というこのお菓子、見た目よりも甘さがかなり控えめで(自然のフルーツの甘みのみを使っているからでしょうか)深い味わいです。
薄くスライスしてチーズなどとも相性が良さそう♪
そして、先日可愛い街並みをお伝えした「コルマール」(→記事はこちら) ですが、このお菓子を購入したのは数多くあるお菓子屋さんの中でも特に有名なお店「HELMSTETTER・エルムシュテッター」
創業は1776年という歴史あるお店。オーナーのダニエル氏はアルザスのクグロフつくり名人として有名なパン職人。またフォションで修行してコルマールに戻った息子、後継者のフィリップ氏が新しい風を吹き込み「伝統と革新の融合」をやりとげつつあるお店です
◆HELMSTETTER◆
13,rue des Serruiers 68000 Colmar
(03) 89 41 27 78
今回はプティット・ベニスにかかる橋にある新店舗を訪れました。
→rue Turenne-La Petite Venise
もうひとつ、お店の方が「スペシャリテ」としてすすめて下さったもの・・・
アルザスらしい絵の入ったお菓子です♪
これはアルザス地方に伝わる「Bredeles・ブレデレ」小さな乾き菓子、に新しい感覚を取り入れてアレンジしたものだとか。
1996年のクープ・ド・モンド・ブランジェリーで受賞したお菓子だそうです。
チョコレートに描かれているのは「HANSI」の絵。
◆HANSI◆
フランスの絵本作家・画家。オンクル・アンシ(Oncle Hansi、アンシおじさん)とも。アンシはペンネームで、本名 (Jean‐Jacques Waltz)。
コルマールに生まれ一生をそこで過ごした。画家としては、多数の水彩画とエッチングを描いた。主に、第一次世界大戦の前後に描いた、アルザスをモチーフにした数冊の絵本で知られる。極端な反ドイツ・フランス愛国主義を作品に反映させた。
BOXにもアンシの可愛い絵がデザインされています。
↑ヨーロッパの方達が大好きな「マジパン細工」
お店には可愛いマジパン細工が溢れていてつい購入♪
が・・・長旅でお顔がベタンコになってしまいました(^^;)残念・・・
ALSACE
ワイン街道があるアルザスはフルーツの宝庫である。
お菓子に是非使いたいと思うパティシエは多いだろう。
またそのフルーツでつくったこの地のジャムは、味が濃い。
ドイツとフランスの国境近くにあるこの地域は、
戦争のたびにドイツ領になったりフランス領になったりをくり返した。
そのせいか自分たちの文化を守ろうという意識が高く、郷土食豊かなお菓子や他のフランスの地域では忘れられてしまった季節の行事菓子等が多く残っている。
これもアルザスならではの魅力だ。
ドイツ系の血も流れているせいか。生まじめな職人気質の菓子職人が多く、かのピエール・エルメ氏や「ジャック」のジェラール・バンヴァルド氏など優れたパティシエ達を多く輩出している地でもある。
パティシエならば、一度は行ってみたい場所、
それがアルザスだと思う。
(文・CAKINGより抜粋)
皆様も一度「アルザスのお菓子を訪ねる旅」いかがでしょうか・・・
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